小説の書き方

【小説の書き方】絶対知っておくべき基本ルールを解説!

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・小説を書くために、知っておくべきことはある?

・小説の基本ルールを理解したい

 いざ小説を書こうと思っても、基本がわからずに悩んでいませんか?

 小説には守るべき基本ルールがあります。

 正しくルールを守ることにより、読者に読みやすい文章を書くことができるのです。

 この記事では、

 という順番で小説の基本ルールをご紹介していきます。

 ぜひ、参考にしてみて下さい。

段落の行頭は一字あける

 各段落の行頭(文章の行の最初)は一字(全角)あけてから始めましょう。

 ※以下の例ではわかりやすくするため、一字あけた部分を「〇」で表現しています。

正(行頭を一字あけている)

〇今日は心がはずむ日曜日。
〇私は踊るような気持ちで、玄関から飛び出した。

誤(行頭を一字あけていない)

今日は心がはずむ日曜日。
私は踊るような気持ちで、玄関から飛び出した。

 ただし、カギカッコ「」やカッコ()の場合は、一字あける必要はありません。

正(カギカッコの場合は行頭を一字あけない)


「問題ない、想定通りさ」
「そうか、なら安心だ」

誤(カギカッコの場合で行頭を一字あけている)


〇「問題ない、想定通りさ」
〇「そうか、なら安心だ」

正(カッコの場合は行頭を一字あけない)


(この子、めっちゃ可愛いな)
(この人、すごくかっこいい) 

誤(カッコの場合で行頭を一字あけている)


〇(この子、めっちゃ可愛いな)
〇(この人、すごくかっこいい) 

句読点、感嘆符、疑問符は行頭に置かない

 句点(。)や読点(、)、感嘆符(!)、疑問符(?)は行頭に置かないようにしましょう。

 改行する際に、間違えて置いてしまうケースが多いようです。

正(疑問符が行頭にきていない)

「俺がリーダーをやれって?
 柄じゃない、他をあたってくれ」

誤(疑問符が行頭にきている)

「俺がリーダーをやれって
?柄じゃない、他をあたってくれ」

三点リーダー、ダッシュは偶数で使用する

 三点リーダー(…)、ダッシュ(ー)は2回、4回、6回といった偶数回で使いましょう。

正(三点リーダーを偶数で使用している)


「もう……ダメだ…………」

誤(三点リーダーを奇数で使用している)


「もう…ダメだ………」

正(ダッシュを偶数で使用している)

「ーーバカな」

誤(ダッシュを奇数で使用している)

「ーバカな」

 
 このように「…」や「ー」は偶数回での使用が基本になります。

 また、三点リーダーの代わりに中点(・)を使用するのは、小説では間違いですので注意しましょう。

正(三点リーダーを使用)

「やってしまった…………」

誤(中点を使用)

「やってしまった・・・・」

カッコ閉じの直前に句点を入れない

 カギカッコ内の最後に句点(。)は入れないようにしましょう。

正(カギカッコ閉じの直前に句点がない)


「ああ、わかった。明日を楽しみにしているよ」

誤(カギカッコ閉じの直前に句点がある)


「ああ、わかった。明日を楽しみにしているよ。」

 また、カッコの場合も同様です。

正(カッコ閉じの直前に句点がない)

(アイツ、やっぱり何か隠しているな)

誤(カッコ閉じの直前に句点がある)

(アイツ、やっぱり何か隠しているな。)

 細かい部分ですが、気をつけましょう。

感嘆符や疑問符の後は一字あける

 感嘆符(!)や疑問符(?)の後は一字あけましょう。

正(感嘆符の後に一字あけている)

「まて! この先に何かいる」

誤(感嘆符の後に一字あけていない)

「まて!この先に何かいる」

 ただし、感嘆符や疑問符の直後にカギカッコやカッコが閉じている場合は、一字あける必要はありません。

正(疑問符の直後がカギカッコ閉じの場合、一字あけない)


「どういうことだ?」

誤(疑問符の直後がカギカッコ閉じの場合、一字あけない)


「どういうことだ? 」

 ややこしいですが、特にラノベ系だと「!」や「?」はよく出てくるので、覚えておきましょう。

二重表現は使わない

「頭痛が痛い」に代表されるような、同じ意味の言葉を繰り返してしまう表現(二重表現)は避けましょう。

正(二重表現になっていない)

「俺は罪を犯してしまった……」

誤(「犯罪を犯す」は二重表現)

「俺は犯罪を犯してしまった……」

 他にも、

正(二重表現になっていない)

車に乗って会社に向かう。

誤(「車に乗車する」は二重表現)

車に乗車して会社に向かう。

 といったように、日常会話ではさほど違和感がなくても、日本語の使い方としては間違っている場合があります。

 他人から指摘されて、初めて気が付くケースもあるでしょう。
 間違いは誰にでもあるので、そのつど修正していけばOKです。

音の重なりは、なるべく避ける

「学校の銅像の横の花壇」といったように、「の」が連続で重なると、読んだときに違和感が出ます。

 間違いではありませんが、なるべく避けた方がいいでしょう。

正(音が重なっていない)

市長の木村さんが自慢していた息子。

誤(「の」が連続している)

市長の木村さんの自慢の息子。

 同じく、文末の重複も避けた方が無難です。

 例を挙げると「○○だ○○だ」「○○だった○○だった」のように、文末に同じ言葉が続いてしまうことです。

正(文末が重複していない)

俺は全力で走る。
しかし、すでに手遅れだった。
敵の姿は、影も形も見当たらない。

誤(「った」が連続している)

俺は全力で走った。
しかし、すでに手遅れだった。
敵の姿は、影も形も見当たらなかった。

 このように文末が同じだと、執筆中は気にならなくても、読んだときに違和感が出ます。

 できるだけ気をつけましょう。

メートルやキログラムはカタカナで書く

 メートル「m」、キログラム「kg」、パーセント「%」などはカタカナで書きましょう。

正(キロメートルとパーセントをカタカナで書いている)


百キロメートル走るなんて、俺には百パーセント無理な話だ。

誤(km、%を使用している)


百km走るなんて、俺には百%無理な話だ。

 理由は縦書きを想定しているためです。

まとめ

 以上が「小説を書く時の基本ルール」になります。

 最後にもう一度、内容をおさらいしておきましょう。

小説の書き方【基本ルール編】

・段落の行頭は一字あける
・句読点、感嘆符、疑問符は行頭に置かない
・三点リーダー、ダッシュは偶数で使用する
・カッコ閉じの直前に句点を入れない
・感嘆符や疑問符の後は一字あける
・二重表現は使わない
・音の重なりは、なるべく避ける
・メートルやキログラムはカタカナで書く

 頑張って小説を書いたなら、できるだけ多くの人に読んでもらいたいですよね? 

 ですが読者は少しでも「読みづらい」と感じると、すぐに離れていってしまいます。

 基本ルールをしっかり守って文章を書くことは、「読みやすい小説」を書くための第一歩です。
 
 最初は間違えたり、忘れてしまっても大丈夫。私もよく間違えます(笑)。特に二重表現なんかは、気付かないうちに使っていたり。

 基本的なことですが、小説を書き終わったらミスがないか読み直す。間違いを指摘されたら修正する。

 そうやって少しずつ「完成」に近づけていきましょう。最初から完璧である必要はないのです。


 あなたが小説ライフを心から楽しめるよう応援しています。 

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