・小説を書きたいけど、何から始めればいいんだろう?
・小説を書いていく作業の流れを知りたい。
小説を書くのが初めてな方でも「小説を書く手順」を知ることで、スムーズに執筆作業を進めることができます。
どんなことでも、最初に「基本的な作業の流れ」を確認するのは大切ですよね。
この記事では、
の順番で、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
『小説を書く』という作業は大変ですが、とても楽しいものでもあります。
自分が想像した世界、キャラクターが形になった時の喜びと達成感は、何物にも代えられません。
それを味わうためにも、まずは一つ小説を書いてみましょう。
自分なりの小説の書き方が見つかるまでは、今回ご紹介する手順を参考にしてみて下さい。
いきなりプロ並みの小説を書けなくてもいいんです。
まずは書くことの楽しさに触れてみて下さい。
書くことが「楽しい」と思えるなら、実力は後からついてきます。
好きなことってそういうものです。
私も勉強は嫌いですが、好きなゲームの上達はめっちゃ早いですから(笑)。
ぜひ、あなたの楽しい小説ライフにお役立てください。
【準備編】日頃からメモを取る
「小説を書きたい」と考える方は、日頃から自分なりのストーリーやキャラクターを想像していると思います。
そこで、何かアイディアが浮かんだときは、すぐにメモしておくクセをつけましょう。
なぜなら人間は、考えたことをすぐに忘れてしまいます。
せっかく思いついたアイディアも、少し経つと「あれ、何だっけ?」となってしまいます。
それでは、あまりにもったいないと思いませんか?
思いついたアイディアはすぐにメモを取り、「アイディア貯金」を増やしていきましょう。
これから小説を書く上で、間違いなく役に立ちますよ。
プロットを書く
小説を書き慣れないうちは、プロットを書くことをおすすめします。
プロットとは、小説の「道案内図」とお考え下さい。
自分の小説は「このように始まって、こういう順路をたどり、結末まで行くよ」といった内容をまとめたものがプロットです。
キャラ、世界観の設定やアイディアのメモを参考に、物語を組み立てていきましょう。
プロットの書き方には、人それぞれ好みがあります。
最初は、簡単に物語の流れをまとめたくらいで十分です。
あまりプロットを書くことに力を使ってしまうと、肝心の小説を書く前に疲れてしまいます。
何度も書くうちに、自分好みのプロットの書き方がわかってきます。
「書き足りない」なら増やす。
「こんなに必要ない」と思ったら減らす。
自分がやりやすいように、プロットを調節してみましょう。
プロットを他人に見せる予定がなければ、「自分が見やすく、わかりやすい」ことが大事です。
プロットの書き方をもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にして下さい。
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小説の基本ルールを確認する
小説の書き方は、基本的に自由です。
とはいえ読者に好まれるのは、やはり「読みやすい文章」ですよね。
執筆を始める前に、「小説を書くための基本ルール」を確認しておきましょう。
最低限守るべきルールは、以下の通りです。
小説の基本ルール
1:段落の行頭は一字あける
2:句読点、感嘆符、疑問符は行頭に置かない
3:三点リーダー、ダッシュは偶数で使用する
4:カッコ閉じの直前に句点を入れない
5:感嘆符や疑問符の後は一字あける
6:二重表現は使わない
7:音の重なりは、なるべく避ける
8:メートルやキログラムはカタカナで書く
これらのルールをもっと詳しく知りたい方は、下記の記事で解説しています。
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【小説の書き方】絶対知っておくべき基本ルールを解説!
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特にネット小説では、読者が「読みずらい」と感じると、すぐに読むのをやめてしまいます。
基本ルールをしっかり守って、ストレスのない文章を心がけましょう。
実際に小説を書く
プロットができて、最低限のルールを把握したら、いよいよ小説を書き始めましょう。
初めての方は、自分が良い小説を書けるのか不安になるかもしれません。
苦労して書き上げた小説を「つまらない」と言われたら……。
そう考えると、とても怖いですよね。
そんな時は、こう考えましょう。
書かなければ、今と何も変わらないまま。
書くことによって、「経験」が得られます。
冷静に考えると、小説を書くことに「損」はありません。
何事も最初の一歩が一番緊張します。
しかし、いったん歩き始めると、やがて恐怖や不安も薄れていくものです。
焦る必要はありません。
一歩一歩、経験を積み重ねていきましょう。
推敲(見直し)をする
「推敲」とは、文章に間違いや修正すべき部分がないか見直すことです。
見直すタイミングのおすすめは以下の通り。
小説を書いている途中
・小説を書き始める前に、今まで書いた部分を軽く見直す。
・その日書いた部分を見直す。
小説を書き終えた後
・しばらく時間を置いてから見直す。
(書き終えた直後より、冷静に見れるため)
また、推敲の際にチェックするべき項目はこちらになります。
小説の見直しポイント
・誤字脱字はないか。
・文章が読みやすいか。
→小説の基本ルールを守れているか。
→一文が長すぎないか。
→適度に改行や空行(何も文字が書いてない行)を入れているか。
(契約書や説明書のような、文字がびっしり詰まった状態にしないため)
・ストーリーや設定に矛盾が生じていないか。
・賞への応募を考えている場合、きちんと応募要項にそっているか。
推敲する際は、できるだけ「自分が読者になったつもり」で見直しましょう。
作者自身は、当然ですが自分の作品の設定を理解しています。
ですが何も知らない読者視点では、「伝わりにくいかな?」と思う部分が出てくる場合もあります。
初めて作品を読んだ人にも伝わるように、注意して見直してみましょう。
まとめ
以上が「小説を書く時の手順」になります。
最後にもう一度、内容をおさらいしておきましょう。
小説を書く時の手順
・【準備編】日頃からメモを取る
・プロットを書く
・小説の基本ルールを確認する
・実際に小説を書く
・推敲(見直し)をする
最後に、初めて小説を書く方は「楽しむこと」を重視してください。
最初から結果を求めすぎると、あっという間に書くことがつまらなくなります。
恥ずかしい話ですが、私は漫画家を目指していた時期があり、「自分は絶対に大作を描ける」と謎の自信を持っていました(笑)。
ですが、理想に技術や知識が追い付かず、次第に漫画を描くことが苦痛になってしまったのです。
あなたが今持っている「楽しい」という気持ちを、どうか大事にしてください。
書き続けていれば、技術も知識も上達していきます。
しかし、楽しむ気持ちを一度失ってしまうと、取り戻すのは大変です。
作品を一つ書き上げるだけでも、すごい事なのです。誰にでもできることではありません。
作品を書き上げる途中で、やめてしまう人も大勢います。
「まずは一つ、作品を完成させる」
そのことを目標に、この記事を活用していただけたら幸いです。
あなたが小説ライフを心から楽しめるよう応援しています。